退職しました

この度、令和2年9月30日をもって労働基準監督官の職を辞することとしましたので、報告いたします。

理由としては体調面の問題等いろいろあるのですが、何といってもやはり「公務員という仕事が、適性の面でも性格の面でも自分に向いていなかった」というのが大きいと思っています。詳細についてはまとめていつか書きます。少なくとも、人間関係や労働環境、生活環境が原因ではありません。職場の方々、ひいては地域の方々には本当に恵まれましたし、休みたいときには自由に休める環境でした。秋田は気候こそ過酷ですが、大体のものは街中に揃っており、ないものがあっても今時はインターネットで何でも取り寄せられますから、最低限の暮らしをしていくには特段の不便も感じず、食べるものや飲むものだって、どれを取っても手頃かつ大変美味で、下手に首都圏で暮らしていくよりもかえって快適なのではとも思いました。昨今のコロナ禍による息苦しさを考えれば尚更でしょう。

そういう訳ですから、しばらく秋田に住み続けるつもりでいます。次の仕事も、上手く行けば、秋田で見つけたいと思っています。恐らくIT系の企業になるでしょう。就職するまでの間は、情報系の勉強に加えて、せっかく中央大学の通信課程に在籍しているのもありますし、法律の勉強にも精を出したいと思います。また、飛行機が大変安くなっていますので、勉強の合間を見ては、まだその土を踏んだことのない国内のどこかに足を延ばしてみたいと画策しています。

ひとまず、取り急ぎご報告まで。

憎しみのエネルギー、悪徳の礼讃

「自分を嫌う人間は自分に対するエネルギーが半端でない」、ポジティブ人間の代表とも言えるイチローの口から語られたこの信念が、ネガティブさにおいて他の追随を許さない思想家、エミール・シオランのそれと興味深い一致を示していることを、単なる偶然として片付けるのは早計であろう。 “憎しみのエネルギー、悪徳の礼讃” の続きを読む

一労働基準監督官としての所感――刑事捜査を例として――

刑事訴訟法第189条第2項には、こうある。

 司法警察職員は、犯罪があると思料するときは、犯人及び証拠を捜査するものとする。

ところで、労働基準法、労働安全衛生法には、それぞれ次のように定められている。

 労働基準法第102条 労働基準監督官は、この法律違反の罪について、刑事訴訟法に規定する司法警察員の職務を行う。
労働安全衛生法第92条 労働基準監督官は、この法律の規定に違反する罪について、刑事訴訟法(昭和二十三年法律第百三十一号)に規定する司法警察員の職務を行う。

ここにおいて、司法警察員は、差し当たり司法警察職員と同義と解してよい。となれば、結局のところ労働基準監督官は、労働基準法や労働安全衛生法等の違反の罪について、捜査を行う権限を持っているわけである。このように、通常の警察官ではないが、警察官と同等の権限を有する公務員を、特別司法警察職員と呼んだりもする。 “一労働基準監督官としての所感――刑事捜査を例として――” の続きを読む

僕が嫌いなゲームと、僕がそれを嫌いな理由について

昔は散々ニンテンドーやらプレステやら遊び散らしていたくせに、今の僕には嫌いな(苦手な?)ゲームが色々ある。例えば大富豪、人狼、麻雀、リアル脱出ゲーム、等々。お陰で、知り合って間もない友人と親交を深めるべく複数人で何かするか、ってなったときは本当に困ったのを記憶している。

なんで僕はこういったゲームが嫌いなんだろう? ずっと考えていて、一旦答えが出たかと思ったら、また良く分からなくなって、を繰り返して、今になり、一応の回答が出たのかな、と思ったので、書く。 “僕が嫌いなゲームと、僕がそれを嫌いな理由について” の続きを読む

僕が鬱、ADHDと診断されて思ったこと

僕が鬱、ADHDと診断されて思ったことは、僕は鬱でADHDなのだということだった。何を当たり前のことを、と感じるかもしれないが、とにかくそうなのだ、と言うことしか僕にはできない。確かに、診断以前から、自分は鬱なのではないか、ADHDなのではないか、といった、うっすらとした疑念があったことはあった。しかし、「自分は○○かもしれない、○○なのではないか」と「自分は○○だ」との間にある溝は、人々が思っている以上に、深くある。 “僕が鬱、ADHDと診断されて思ったこと” の続きを読む